塩彼氏の愛②  勘違い編
「アップルパイッッ!!!」

「はっ?」

「ここのアップルパイ、皮はサクサク
中はトロトロで美味しいんだよねぇ」


「…そうだな、食べよう!なっ!
アップルパイ頼もう!」

そそくさと店員を呼んで
アップルパイ2つ注文するユンちゃん。

「ふんっだっ!!」
プイッと顔を背ける。

「……ごめん…ってぇ…」

シーーン

まぁ、今回はこれくらいにしといてやるか!
んったく、腹立っちゃうよねぇ

電話しても出ないしさ
そのうち電源も切れるしさ

コウちゃんと彼女と三人でユンちゃんの
会社の近くまで行ったんだけど
出てくる様子が無かったから
諦めたんだよね。

その後、お店でお兄ちゃんも合流したから
ユンちゃんも来てたら本当に久しぶりの
幼なじみ会だったのにね。

コウちゃんの彼女さんも本当に良い人で
すぐに私とお兄ちゃんを受け入れてくれたし
なんか、ずっと前から一緒にいた感覚に落ち入るような素敵な人だった。

まぁ、お兄ちゃんがいたから
いなくて良かったかもしれないけど…笑


それにしても…
私ってそんなに信用ないかね

こんなユンちゃんに付き合ってられるの
正直、私だけだと思うんだけど…


はぁ…

「どうした?ハナ??
変な顔して… 食わないの??」
ユンちゃんが首を傾げる

変な顔ですって?!

ムッカァ!!


この男、もう立ち直ってるし。


「うるさいなぁ!食べるわよっ!!」
アップルパイを乱暴にホークで刺して
口の中に押し込んで睨みをきかす。
< 5 / 8 >

この作品をシェア

pagetop