廃屋の捨てられ姫は、敵国のワケあり公爵家で予想外に愛されています
2、エスカーダ家
通達を受けてからすぐ、着の身着のままレグナントへ向かう馬車に乗せられた。
途中の分岐点で、レグナント王都へと向かうユグリス王子一行と別れ、私とダリオンの部隊は一路エスカーダ領へと馬を走らせる。
ダリオンの指揮する部隊は、レグナントの精鋭で、馬の進軍速度も神馬のように早い。
これが、レグナント自慢の騎馬隊かと感心している間に、エスカーダ公爵邸はもう目の前だった。
レグナント国の南方に位置するエスカーダ領は、大部分が自然豊かな丘陵地である。
公爵家も長閑で美しい緑地帯の中に建っていた。
本宅である豪邸と、歴史を感じる古めかしい造りの別宅。
その周囲をゆったりとした石壁が取り囲み、牧歌的な雰囲気を醸し出している。
ここだけ時の流れが遅いのかという錯覚すら起こしそうな景色に、私の心は踊った。
「こちらだ」
馬車を降りると、ダリオンが前に立って歩き出した。
重い鎧の音を響かせながら、振り返りもしないダリオンに必死でついていくと、やがて立派な門扉が見え、サッと中から人が出てきた。
通達を受けてからすぐ、着の身着のままレグナントへ向かう馬車に乗せられた。
途中の分岐点で、レグナント王都へと向かうユグリス王子一行と別れ、私とダリオンの部隊は一路エスカーダ領へと馬を走らせる。
ダリオンの指揮する部隊は、レグナントの精鋭で、馬の進軍速度も神馬のように早い。
これが、レグナント自慢の騎馬隊かと感心している間に、エスカーダ公爵邸はもう目の前だった。
レグナント国の南方に位置するエスカーダ領は、大部分が自然豊かな丘陵地である。
公爵家も長閑で美しい緑地帯の中に建っていた。
本宅である豪邸と、歴史を感じる古めかしい造りの別宅。
その周囲をゆったりとした石壁が取り囲み、牧歌的な雰囲気を醸し出している。
ここだけ時の流れが遅いのかという錯覚すら起こしそうな景色に、私の心は踊った。
「こちらだ」
馬車を降りると、ダリオンが前に立って歩き出した。
重い鎧の音を響かせながら、振り返りもしないダリオンに必死でついていくと、やがて立派な門扉が見え、サッと中から人が出てきた。