廃屋の捨てられ姫は、敵国のワケあり公爵家で予想外に愛されています
「いつまでですか?」
諦めたような声でダリオンが呟く。
「然るべき相手が見つかるまで……そうだな、社交界デビューの日までとしよう。敗戦国とはいえ元は王女だ。その血筋に興味のある貴族も多いだろうし、すぐに結婚相手が見つかるさ」
「……了解した……」
渋々頷くと、ダリオンは腰を屈めて私に近付いた。
「ルキア・フェルナンシア」
「はい」
「私はお前の後見人、ダリオン・エスカーダだ」
「よ、よろしくお願いします」
黒く光る兜の向こうの瞳が、射るように私を貫く。
湖のような深い青色を、綺麗だなぁと思っていると、ダリオンが言った。
「私は子供が大嫌いだ。我が領地に住むのを許すが、絶対に私に話しかけたり近付いたりするな」
「……え?あ、はい」
彼の言葉に悪意は感じられず、私はただただ惰性で頷き返した。
大英雄の本意ではないにしろ、とりあえず、王宮の廃屋からは出ることが叶う。
どこに行っても、目立たず迷惑をかけないようにしていれば、普通に暮らせるはずだ。
私は少しの不安を覚えながらも、まだ見ぬ王宮の外の世界に思いを馳せた。
諦めたような声でダリオンが呟く。
「然るべき相手が見つかるまで……そうだな、社交界デビューの日までとしよう。敗戦国とはいえ元は王女だ。その血筋に興味のある貴族も多いだろうし、すぐに結婚相手が見つかるさ」
「……了解した……」
渋々頷くと、ダリオンは腰を屈めて私に近付いた。
「ルキア・フェルナンシア」
「はい」
「私はお前の後見人、ダリオン・エスカーダだ」
「よ、よろしくお願いします」
黒く光る兜の向こうの瞳が、射るように私を貫く。
湖のような深い青色を、綺麗だなぁと思っていると、ダリオンが言った。
「私は子供が大嫌いだ。我が領地に住むのを許すが、絶対に私に話しかけたり近付いたりするな」
「……え?あ、はい」
彼の言葉に悪意は感じられず、私はただただ惰性で頷き返した。
大英雄の本意ではないにしろ、とりあえず、王宮の廃屋からは出ることが叶う。
どこに行っても、目立たず迷惑をかけないようにしていれば、普通に暮らせるはずだ。
私は少しの不安を覚えながらも、まだ見ぬ王宮の外の世界に思いを馳せた。