オトメは温和に愛されたい
「……はい」

 私は温和(はるまさ)に返事をすると、狭く閉ざされた秘部を痛いくらいに押し上げている彼の上に恐る恐る腰を落としていく。

「ぃあ、……んんっ」

 唇をギュッと引き結んでいても、温和(はるまさ)が自分の中に分け入ってくるその感触はやっぱり苦しくてしんどくて……。思わず甘えたようないやらしい声が漏れてしまう。
 自分に、その受け入れ具合の調整をする決定権があると思うと余計にしんどかった。
 だって、私には温和(はるまさ)のものを一気に彼を飲み込んでしまえる勇気も、だったらやめた、と投げ出してしまえる潔さもないんだもの。

 どうにか頑張って彼を半分受け入れたところで一旦腰を止めると、これ以上は無理だと懇願するように温和(はるまさ)に助けを求めた。

 膝がふるふる震えて、そろそろ限界なの。

 今、温和(はるまさ)の胸元についた両手の支えをなくしてしまったら、きっと私はその覚悟なんて出来ていないのに最奥まで温和(はるまさ)の熱を受け入れてしまう。

 それは……何だかやっぱり怖い。
 そう思った瞬間、下腹部に変に力が入って、中途半端に温和(はるまさ)を受け入れたまま入口がきゅっ、と縮こまった気がした。

 と同時に、温和(はるまさ)が眉根を寄せて、吐息を漏らして。

「……(はる)……(まさ)、ごめ、なさっ、痛かった……?」

 私の行為はとてもつたない。だから……温和(はるまさ)にしんどい思いをさせているかも。
 ふと心配になってそう尋ねたら、半身を起こした温和(はるまさ)の手が優しく私の髪先に触れる。
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