「LOST LOVE 小さくても良いから明かりを見つけたい」金沢OLのピュアな恋。

「俺さあ、この歳になるまで独り身だろう。京都の実家に帰るの6年ぶり、学生の時、好きな女が出来て、勘当同然で家を飛び出していた。もうそろそろ、良いかなあと思っている」

「そうなんだ。聞いていい? でも、その女のひとは?」
「うん、卒業したら結婚の約束したけど、事故でもうこの世にはいない」
「えっ、変なことを聞いてしまって、ごめんなさい」

「ううん、いいんだ。こんな時に暗い気持ちにさせてしまい、逆にごめん。そろそろ、気持ちも整理しようかと思ってね。それで、お見合いした。大の男が6年も経ってなんか愚かな話しだと思うだろう。今回、最後の墓参りも兼ねててさあ……京都に帰るのも」

「そんなこと、ないよ」
「ゆき乃が男女の出会いって大切にしたいと見合いの席で言っていたやろう」
「はい、我儘ばかり言ってしまい、ごめんなさい」
さらに素直な気持ちを吐露する女になってゆく。

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