「LOST LOVE 小さくても良いから明かりを見つけたい」金沢OLのピュアな恋。
「あれは、俺の実妹だよ。今秋、結婚するので京都から金沢へ遊びに来ただけ。嘘は言わない」
その言葉を言い終わると、彼は大笑いしてしまう。
「良かった。彼女かと思った」
ホッとした気持ちを察したのか、優しい言葉を重ねてくれる。
「ゆき乃は、正直で凛とした表現がピッタリな女性だね」
「わたしが正直?」
「そうや、本当に素直で直ぐ心の中を顔に出してしまう」
「凛としたって、どういう意味のこと?」
「男に媚びずに自分の信念を貫く態度や姿勢が清々しいこと。今時珍しいよ、そんな女性。俺はそんな貴女が大好きだよ」
「すごく買いかぶりだけど……嬉しい」
こうして自然体で何でも言える時間がとても楽しかった。
こんな気持ち、いつ以来だろうか。
わたしのこと、大好きだって。
それは、遥か彼方に置いてきた言葉。
嬉しい……、けれど、自然に笑顔と一緒に涙が浮かんでしまう。