「LOST LOVE 小さくても良いから明かりを見つけたい」金沢OLのピュアな恋。
茶屋街の曲がり角まで、やって来る。
落ち着いた雰囲気の陶器屋さんが見えている。
そこは、この通りの終着駅。
2人は店のウィンドウに向かって、駆け寄ってみた。
ガラスに青い光が写り込んでいる。
その光は
霞の中に融けこんで
震えるように発光し
力尽きるように消えていく
「ねぇ、あそこも綺麗、こっちも綺麗」
それは、絹行灯の明りが
艶やかな藍色の器に照らされ、蛍に見えたもの。
「政孝さん、どうかしたの?」
急に怪訝そうな顔をして、返事をしてくれない。
その真剣な目は青い光に吸い込まれたまま、動くことはなかった。