ばぁか、
…でも。

こうなるってことぐらい、簡単に想像できるのにどうしてちゃんと伝えなかったの?

かろうじて捉えることのできる愛しい背中は、もう豆粒ほどの大きさになってしまった。

今更言えない。届いて欲しくてももう手遅れ。

私のばぁか。

心の中に落っこちた空しさは悲しく響き、
胸につっかえていたもどかしさが一気に込み上げてくる。

ばぁか、ばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかびかばかばかばかばかばかばか、

「ばああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁかっ!!」

それとおんなじ分、大好き。

手の甲で、乾き始めた涙の跡をこする。

そして、幼なじみをからかうときにだけ見せた、いたずらな笑みを浮かべてみる。

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