SWEETHOLIC《2》~社長と秘書の恋の始まりは社長室から~(完)
「目の前で両親が死んだんだ。葉月さんにとって衝撃的なコトだったんだろう…その後、彼女はその時の記憶を一切なくしてしまった…父さんの診断では心的外傷後ストレス障害から引き起こされた『解離性健忘』だと言っていた」

「『解離性健忘』・・・」

「彼女は五歳だった…まだ・・・幼かった。俺だって忘れたい出来事だ…でも・・・俺の名前をを訊いて・・・思い出すなんて…皮肉だな…申し訳ない…藤堂」

「いや・・・吉良のせいじゃない…」

俺は本当に葉月のコトを何も知らなかった。

幼い時にそんな衝撃的な体験をしていたなんて・・・



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