SWEETHOLIC《2》~社長と秘書の恋の始まりは社長室から~(完)
私たちの元に挙式披露宴の招待状が届く。
新郎は恭介さん、新婦は何と諏訪部副院長夫妻の令嬢・明都(アキト)さん。

恭介さんは『ジーザス』代表取締役に就き、世界でも五本指に入る大富豪・ジェームズ一族の当主。

私たちから見れば、雲の上の人になっていた。

「恭介のヤツ…何回目の結婚だ?俺と二歳違いで…よくやるな…」

「それも…親子ほど…年が離れてますよ」

「そうだな…諏訪部副院長も良く許したもんだな…」


私たちは招待状を見ながら、口々に漏らす。


和巳も十六歳。


今は反抗期で可愛げないけど、私と航さんにとっては自慢の一人息子。


「出席するの?航さん」

「ん、あ・・・まぁな・・・出席に〇つけて返信しておいてくれ。葉月」

「わかりました」

「そうだ…今度の週末…空けておいてくれ…二人で食事をしよう」

「はい」

社長と秘書から夫婦になり、父と母となった私たちは今も二人の時間を大切にしている。



                (完)
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