SWEETHOLIC《2》~社長と秘書の恋の始まりは社長室から~(完)
「まさか…白石社長に頼んでまで…俺をヘッドハンティングして来るなんて…驚いたよ」
「『順天堂』の白石社長を巻き込んだ話だったんですか…初めて訊きました」

「まぁな…社長のおかげで莉那と再会出来たし、結婚も出来た。藤堂社長には感謝している」

「実は私…会社を退職しようと考えています」
「そうなの?」

「先ほど、社長の方にもお話させて頂いたのですが…『俺の秘書は君以外に考えられない』と言われ、反対を受けました」

「その言葉…」

遊佐課長は語尾を濁して、目を瞠った。

「それって…社長は絶対に君に好意を寄せてるよ…早波さん」

「遊佐課長もそう思います?」

「うん」
課長も強く頷いた。
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