SWEETHOLIC《2》~社長と秘書の恋の始まりは社長室から~(完)
社長の恋人~航side~
千葉県。
ゴルフ場。

俺は打つ順番を待って居た。
晴れ渡った空にたなびく白い雲を見つめる。
深緑が芽吹く五月晴れ。

葉月のコトを想うと自然と口許が緩む。

「何だか…嬉しそうだな。航君」

「え、あ…いえ、白石会長」

本日のゴルフコンペは『順天堂』白石結生(シライシユイ)会長主催。

「克己は具合悪いのか?」

「唯の仮病です…父はゴルフが苦手なので」


父と白石会長が高校の同級生で親友。
父が倒れた時も白石会長が一番心配していた。俺の社長就任に猛反対した上層部の説得に当たってくれたのも、白石会長。

親子揃って頼りにしている人。
「そっか…それならいいが…」

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