SWEETHOLIC《2》~社長と秘書の恋の始まりは社長室から~(完)
会長自身も心臓に病を抱えていた。
「それはそうと…航君。いい子が居るんだ…見合いしないか?」

「見合い…ですか…」
見合いと言われても、俺は葉月と交際を始めたばかり。

「いえ…俺には恋人が居まして…」
「恋人?初耳だな…」
会長は神妙な目で俺を見た。
「克己には紹介したのか?」
「まだですが…」

父さんに紹介するまでもない。父さんの方が葉月のコトを良く知っているから。
「俺のコトよりもご子息の達生さんの結婚のことを考えてあげたら、どうですか?」

俺は会長の息子の達生さんのコトを切り出し、自分のコトから話を逸らした。
< 67 / 160 >

この作品をシェア

pagetop