キミは掴めない。
大野くんとの息の合った二人三脚は、予選を勝ち残って決勝リーグまで進んでいた。
最終レースは惜しくも3年生のペアに次いで2位。
この体育祭は、1年生から3年生までの合同行事。
クラスごとでチームが分かれているから、競うときも当然1年生とも当たるし、3年生とも当たる。
わたしたちは2年1組だから、1年生と3年生の1組の人たちと同じチームだ。
「でも悔しい〜!次のリレーで絶対1位取ってやる!」
「頑張れ、千尋ちゃん!」
買ったスポーツドリンクを片手にガッツポーズする千尋ちゃんに、わたしも真似してガッツポーズをした。
あはは、と千尋ちゃんが優しく笑ってくれる。
「と、その前に男子のリレーだよね。清瀬出るんだっけ?」
「うん、第2走って言ってた」
「ふぅ〜ん。やっぱりみっちゃんには教えてるんだ」
「?」
千尋ちゃんの言葉の意味がわからなくて首を傾げると、クスクス笑われる。