俺の好きにさせてください、お嬢様。




「ハヤセ、チカチカする…」


「…え?」


「星いっぱい……、あ、流れ星……」


「エマお嬢様?」



ここ室内だよね?窓もないよね?

それなのにどうして目の前にはキラキラなお星さまが広がってるの…?


すごいなぁ…、綺麗だなぁ。


ズル───ッ!!



「エマお嬢様…!」


「……ハヤセ…、立てない…、」



ストンッと、座り込んでしまった。

それはもう全身の力が抜けて脱力するように、意識だって今にも途切れちゃいそう。


そう、KO☆SHI☆NU☆KE☆TA☆っ。



「…破壊神は……、…腰も壊しちゃった、」


「───ふっ、」



わたしの自虐ネタのようなつぶやきに吹き出したハヤセ。

くすくすと、いつものような音ではなくて。



「ふふっ、あははっ」



珍しい声が脱衣場に響いた。

その笑顔が見れただけでエマは十分だ。
やっぱりまだわたしにはレベルが高かったの。



「破壊神、最高ですね。…可愛くてつい許せてしまうんだから」


「んっ…、わっ!」



今はこれで我慢します───と。

代わりにハヤセはとろけるような優しいキスを落として、ぎゅうっと抱きしめてきた。



「エマお嬢様にしてはかなり頑張ったほうです。ですが───…この先はもっと耐えることをするからな」


「っ~!」



こんなの、こんなの……


耐えれるかよ溺愛~~~!!!!



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