俺の好きにさせてください、お嬢様。




こうやって執事ハヤセと恋人ハヤセが同時に攻めてくる毎日は。

控えめに言って、心臓が持たないっっ!!



「あ、いいことを思い付きました」


「えっ、な、なに…?」



すると体勢を下にずらしたハヤセ。

わたしの太腿まで顔を近づけてこようとするから、咄嗟に抵抗。



「やっ、なにするの…!」


「ここにいっぱい付ければスカートになんかできませんから」


「そんなのだめだよ…!ハヤセっ!こらっ、ばかっ!変態っ!」


「うるせえ、いいから俺の言うとおりにしろ」



その男の決め台詞すらもグレードアップ。

俺様度が増し増しで、そうなると強引度も比例してくるわけで。


まだニーハイを履いていないショートパンツ姿の太腿をソフトに撫でてから───



「ひゃぅっ!」



ちゅうっと、それは強く吸われた。

ピリッと痛みもあるのに甘さがすぐに追いかけてくる。


どんなに抵抗したってわたしを上手く扱う執事ならば、そんなの効きやしない。



「ハヤセっ、ゃ…っ、お嬢様の命令だよ…!」


「ならもっと抵抗しろよ。…嫌、なんでしょう?」


「っ…、」



甘々が200%、意地悪も200%、俺様だって200%。

それが専属執事の早瀬 真冬だ。



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