ミモザ·リュージュと不思議な世界。
ミモザ·リュージュは旅行者だ。カバンを持って、ミドルアースを旅している。
彼女は、魔法鉄道に乗車している。

魔法鉄道は森の国に向かう。

木々が繁る。

ミモザ·リュージュは鉄道のコンパートメントで旅行カバンからコンパスを取り出すと地磁気の向きを調べる。地磁気の向きは定期的に揺らいでいるようなのだ。

ミリアム姫が興味深げに見ていた。コンパートメントで同席するお姫様。

森の国の水晶樹は磁気を発しているのかもしれなかった。あるいはミドルアースそのものが、素粒子レベルで異なる法則により運用されているのかもしれなかった。

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