ミモザ·リュージュと不思議な世界。
ミモザ·リュージュはオリジンを思い出す。

工業都市や魔法使い。思念がオリジンでは物質のようにコントロールできるのだった。

だから、ミモザ·リュージュが旅行者であるのは大した利点はない。

ミリアム姫はオリジンのことを聴いてきた。羽根飾りの爬虫類の兵士。森の国は確かに異民族だけでなく、異なる身体の構造を調整する術、つまり構造解析や構造編集とでもいうべき技術を発展させていた。

ただし森の国は元来は長閑な国であるのも事実。壮麗な石造の都。

ミリアム姫は果物を食べている。

ミモザ·リュージュは息を吐いた。水晶樹の鉱物的な灌木と緑の森林地帯。

話はミリアム姫の側近に構造解析研究者がいる、という話になる。
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