そろそろ喰ってもいい頃だよな?〜出会ったばかりの人に嫁ぐとか有り得ません! 謹んでお断り申し上げます!〜
「花々里、実はさっきの方法にはもう少し続きがあってね、それを言うときっとキミは不安に感じると思うんだけど」
頼綱にしては歯切れの悪い物言いに、私はにわかに不安になる。
「さっきこの瓶を湯で満たすって言ったよね?」
頼綱の指が瓶の側面に触れてきて、私は思わずそこへ中から手のひらを重ねるようについて、小さくうなずいた。
「満たしたあとでね、フタを……上のフタをし直さないといけないらしいんだ」
その言葉に、私は瞳を見開いた。
フタを……し直す?
お湯がなみなみの状態で?
空気のない環境でフタなんて閉められて、私は溺れ死んだりしないんだろうか。
元の大きさに戻れたとして……その時の私、生き延びているのかな?
そう考えたら、すごく怖くなった。
ガラス越し、ヘナヘナとへたり込んだ私を見て、頼綱が言葉を重ねる。
「花々里が不安なら……俺は無理にやらなくてもいいと思ってる。小さくなってたって花々里は花々里だし、それを理由に俺はキミを手放すつもりはない。ただ――」
そこまで言ってコツコツ、と小瓶を爪先でノックすると、私が頼綱の顔を見たのを確認してから続けるの。
頼綱にしては歯切れの悪い物言いに、私はにわかに不安になる。
「さっきこの瓶を湯で満たすって言ったよね?」
頼綱の指が瓶の側面に触れてきて、私は思わずそこへ中から手のひらを重ねるようについて、小さくうなずいた。
「満たしたあとでね、フタを……上のフタをし直さないといけないらしいんだ」
その言葉に、私は瞳を見開いた。
フタを……し直す?
お湯がなみなみの状態で?
空気のない環境でフタなんて閉められて、私は溺れ死んだりしないんだろうか。
元の大きさに戻れたとして……その時の私、生き延びているのかな?
そう考えたら、すごく怖くなった。
ガラス越し、ヘナヘナとへたり込んだ私を見て、頼綱が言葉を重ねる。
「花々里が不安なら……俺は無理にやらなくてもいいと思ってる。小さくなってたって花々里は花々里だし、それを理由に俺はキミを手放すつもりはない。ただ――」
そこまで言ってコツコツ、と小瓶を爪先でノックすると、私が頼綱の顔を見たのを確認してから続けるの。