政略婚~腹黒御曹司は孤独な婚約者を守りたい~
「犬猿の中で今までお互い距離をとってきたというのに井垣会長も孫娘を壱都さんに差し出すなんて、どういうことなんですかね。息子の愛人の子だから、白河にでも嫁がせようというわけではありませんよね?」
「樫村。口を慎め。俺の婚約者だぞ」
「……っと、申し訳ありません」
「そうじゃない。会長は本妻の孫娘より大事にしている」
「そうなんですか?けど、過ごした時間は短いでしょう」
「過ごす時間が短くても一生忘れられないこともある」
樫村は井垣会長が長くないと俺の言葉で悟ったようだった。
そして、孫娘を俺に託したことも察した。
勘のいい男で助かる。
だから、秘書として優秀なのだが。
「それではなにか贈り物でも選んで送りますか」
「いや。彼女が大学を卒業するまでは目立ったことはしないよう会長から言われれている」
「あー、わかりました。つまり、手を出すなと言われたわけですか」
「樫村。口を慎め。俺の婚約者だぞ」
「……っと、申し訳ありません」
「そうじゃない。会長は本妻の孫娘より大事にしている」
「そうなんですか?けど、過ごした時間は短いでしょう」
「過ごす時間が短くても一生忘れられないこともある」
樫村は井垣会長が長くないと俺の言葉で悟ったようだった。
そして、孫娘を俺に託したことも察した。
勘のいい男で助かる。
だから、秘書として優秀なのだが。
「それではなにか贈り物でも選んで送りますか」
「いや。彼女が大学を卒業するまでは目立ったことはしないよう会長から言われれている」
「あー、わかりました。つまり、手を出すなと言われたわけですか」