天空の姫Ⅲ ~二人の皇子に愛された娘~


「人間界で暮らしてくれてありがとう…。傷だらけで孤独だった私を月影は助けてくれた…。」

「当たり前だ」

「私、月影に酷いことをたくさんしたわ…。龍の腕輪は失くしてしまったし…。酷い事もたくさん言ったわ…。」

「そのような事、もう気にしていないっ」

「それに、あなたの気持ちにも応えられなかった…。あなたの愛は執着と言ったけれど、ちゃんと私を愛してくれていたわ」

「白蘭…」

「許して月影。私が愛する人は紅蓮なの。だから戦はもうやめて…」



月影は涙し目をつぶると頷いた。


「許すとも。戦も、もうしないと約束する…。だから頼む消えないでくれ。」


その言葉に白蘭は笑った。

そして必死に蘇生術を施す愛しい鳳凰に目を向ける。


「紅蓮…」

「大丈夫だ。白蘭、必ず助けてやるっ」


無理だ。残り少ない命で天女の病を負いこの傷だ。助からないのは紅蓮もわかっているはず。


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