黒歴史な天才外科医と結婚なんて困ります!なのに、拒否権ナシで溺愛不可避!?

 私はその言葉に眉を寄せる。

「……好き?」
「好きだ。くるみのことが昔からずっと」
「……うそ」

 私はカッとなって、言葉を荒げた。「そんなのウソばっかり!」

「嘘じゃない」

 修は淡々と答える。
 手はそのまま強く繋がれたままだった。

「修なんてきらい!」
「あぁ」
「嫌いになったって言ってるでしょ!」
「あぁ」

「……どうしてあの時そう言ってくれなかったの。そうしてれば私は……!」

 いつの間にか泣いていた。
 あの時、その言葉を、欲しかった言葉を、修が私に言ってくれることはなかった。
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