黒歴史な天才外科医と結婚なんて困ります!なのに、拒否権ナシで溺愛不可避!?

「あれ、なに? シマウマみたいなの」

 修が指差して聞いてくる。

「オカピだよ。シマウマじゃなくて、キリン科。キリンの仲間」
「え、シマウマの仲間だろ?」

「ほら、キリンと同じ二つに分かれた蹄してるでしょ。オスには角があるし」
「確かに。よく見ると顔もキリンぽいかも」
「そうかもね。同じ祖先なのに、キリンはああやって首をのばしながら進化して、オカピは祖先そのままの形のほうに近いって聞いたことあるな」
「へぇ……オカピがキリンに似てるんじゃなくて、キリンがオカピに似てるんだ」
「ここはみんな毛並みもキレイなの。丁寧にお世話されてるんだよなぁ」

 私が話して眺めているとき、修も楽しそうに見ていた。

 私は一人で来る時より、楽しいことに気づいて、
 それはたぶん修が相手じゃなくてもきっと誰でも楽しいだろうと無理矢理思いなおす。

(一体、私は誰に言い訳してるんだろう……)
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