今日も久遠くんは甘い言葉で私を惑わす。
「く、久遠くんと、もっと一緒にいたくて……」


きっと私、寂しいんだ……。


「っ!そ、そっか」


久遠くんはびっくりしたのか目を見開いていた。


「うわ、イチャついてやーんの。」


クスクスと久遠くんのご兄弟さんに笑われて、恥ずかしくなる……。


「チッ……締める」

「?な、なにか言った……?」

「ううん、なんでもないよ」


清々しいほどの笑みを浮かべた久遠くん。

な、なんだか触れたらいけない気がするから、なんにもなかったことにしよう……。



……それから、私は久遠くんに家まで送ってもらって、短時間だったけれど、楽しさに心は満たされていた。


久遠くんは、家に送ってくれた時、そのまま私の部屋に上がろうとしたけれど、東さんに強制連行をされて、お仕事に行ってしまったのだった。


そして……。



「「「こんちわー」」」



謎に、久遠くんの弟さんたちが私の部屋にいまいる状態だった。


「あ、あの、ほっぺ触ってもいいすか?」

「ふぇ!?あ、い、いいですよ……?」


おそらく玲遠くんと思われる人物に、頬をぷにっと突かれた。


「うわ、すげーモチモチ」

「あっ……痛っ……」


ツンツンされすぎて、痛くなって涙が目元に出てきてしまった。

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