HONEYHOLIC(2)運命ウエディング~身代わり見合いの代償は溺愛~
命の恩人
白石家への挨拶を終え、今度は私の横浜の実家へと車で向かった。

「なんだか…緊張するな…」

彼の表情は朝からずっと緊張で強張っていた。

「そういう時は手の平に大の字を書いて、飲み込むんですよ」

「・・・それは大の字じゃなくて人という文字の間違えと思うぞ…雪姫」

「えっ?そうなの?私…ずっと大という文字を書いてました」

「ぷっ」

彼はハンドルを握りながら大笑いした。

「雪姫君のおかげで…緊張が解れたよ…サンキュー」

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