HONEYHOLIC(2)運命ウエディング~身代わり見合いの代償は溺愛~
初恋は幼なじみ
達生さんは気にするなと言ったけど、私は気になって仕方がなかった。

彼が私をクマから護らなければ、夢だったアイドルデビューを果たし、コーガのようにトップアイドルへの階段を上っていたかも。

私と結婚しなかったかもしれない。
たらればな事ばかりが頭の中に浮かんだ。

達生さんの運転する車に父と母を同乗させ、智則君と明姫が待つ『ダイヤモンドホテル横浜』に向かった。

「雪姫!!」

私たちの姿を見るなり、明姫が私の名前を呼び、大きく手を振った。

「明姫」

誰よりも先に明姫に駆け寄った。

「久しぶり…」

「雪姫ちゃん…久しぶり」

明姫の隣には智則君が立っていた。

「元気そうね…」

「うん」

「結婚おめでとう…」

「明姫こそ…」


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