HONEYHOLIC(2)運命ウエディング~身代わり見合いの代償は溺愛~
そんな俺を良しとしないのが、「生徒会」メンバーだった。

「白石君、君の行いは売春だぞ」

「俺は別に…俺たちの関係はギブ&テイクです。それに、金銭のやり取りはしてないから売春ではありません。伊集院先輩」
「・・・圭吾。それは事実か?」

「あぁ」

その場に居た会計の諏訪部先輩に問いかけた。

「でも、我が学園の風紀を乱してる事は事実だ…なぁー…渚」

伊集院先輩は会長である氷室渚(ヒムロナギサ)に相槌を求めた。

氷室先輩は横浜では有名な名家の出。大手肌着メーカー『スコール』の御曹司。
伊集院先輩とは親友関係にあった。

「白石お前は暇そうだな…お前も生徒会に入れっ!」

「おいっ!?渚、本気か?」

「生徒の鏡となる「生徒会」のメンバーなら悪さはできない…」

「俺はそんな面倒な事は…」

「それもそうだな…白石…今日からお前は「生徒会」のメンバーだ…」
「伊集院先輩まで…」

俺は強引に「生徒会」に入れられてしまった。

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