HONEYHOLIC(2)運命ウエディング~身代わり見合いの代償は溺愛~
「声が大きいぞ」



彼が私の大声に驚いて窘めた。

私たちは夫婦になる。
夫婦ともなれば、夜の営みは勿論ある。
とりあえず、キスは済ませている。

彼の考えているのはキスの先だ。

「・・・君は経験ないのか?」

「え、あ…正直言ってありません」

「俺が初めての男になるのか?そっか…俺が面倒だと思い、今まで避けて来た処女か…」

彼は考え込みながらグラスのワインを飲み干した。
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