HONEYHOLIC(2)運命ウエディング~身代わり見合いの代償は溺愛~
新居はセレブマション
私は達生さんがシャワーを浴びている間にソファで眠ってしまった。
そんな私をベットまで運んだのは達生さん。

その後の言葉が酷かった。

「重かった」「ダイエットした方がいい」と散々罵られた。
週末は彼のマンションへの引っ越し準備に追われ、週明けは本格的に秘書として仕事が始まった。
私は彼の言われるまま、給湯室でコーヒーを淹れた。
「どうぞ。社長」

私は銀のトレイで彼のプレジデントデスクにコーヒーを運んだ。

「入るぞ!!達生!!」

この声は会長!?

「雪姫、ここに隠れろ!!」
と達生さんに腕を掴まれ、デスクに下に押し込められた。

『ここに隠れるんだ!!』
と誰かが幼い私に言って、大きな木の根元にできた空洞に押し込めた。


これって何?何の記憶かしら?
突然、脳内を過った光景に軽いパニックを起こす。

「達生!!白雪姫はどこだ?」

「雪姫はお手洗いに行った。何か用か?」

「いや、顔を見に来ただけだ。そうか…トイレか…出直すか…」

会長は社長室を出て行ってしまった。





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