HONEYHOLIC（２）運命ウエディング～身代わり見合いの代償は溺愛～

アイドルの秘めた事情

私たちの入籍を訊きつけて、私が同居を始めて、初めて達生さんの友人たちが遊びに来た。

三人では勿体ないと感じていたダイニングテーブルの椅子が人で埋まった。

パーティーの主役は私と達生さん。

「達生お前から一言何か言ってくれ」

パーティーの進行役の伊集院さんが達生さんにマイクを渡した。

「俺と雪姫の為に集まってくれて感謝する。存分に楽しんで帰ってくれ！！」

達生さんは手短に挨拶を済ませ、伊集院さんにマイクを返した。

伊集院さんの同級生で、「東亜医科大付属病院』で小児科医を務める諏訪部圭吾（スワベケイゴ）さんが乾杯の音頭を取った。

「では、達生と雪姫さんの結婚を祝して乾杯！！」

皆でスパークリングワインの入ったグラスを掲げ、乾杯した。