この恋の結末は
ラウンジは思っていたよりも静かで緊張感が漂う。高い天井に低いソファ。話し声はあるのにどこか遠い。窓の外は慌ただしい空気が流れているのに”ここ”だけはどこか違う空気が流れてる。緊張する理由なんてないのに、緊張してしまう。
到着した、と優君に連絡したが返信はまだ来ていない。グラスの水に手を伸ばし、一口だけ飲む。
その冷たさで少し現実に戻れた。早く来ないかな。と外を眺めて待っていた。

「おまたせ。愛菜。」
「優君、!待ってないよ。」
声はちゃんとでた、。でも、自分でも驚くくらい、少しだけ高かった。
優君は向かいのソファに腰を下ろす。テーブル一枚しか離れていないのに妙に遠く感じた。

「この辺、混んでた?」
「うん。だからちょっと焦った、」
くすっと笑う優君がかわいい。
短い会話が続く。

「仕事、今日は大丈夫だったの、?」
「うん、定時で抜けれた。」
「そっか、珍しい。よかった。」
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