愛しの彼に溺愛~ジムトレーナーの場合~
第二章『本性』
初日の体力測定は私が思っていた以上にキツかった。
これが本格的じゃない運動ってマジ!?もうこれだけでも一生運動した気分なんだけど…!

私、続けられないかも…。

初日なのにもう諦めかけている私って…。
これだから三日坊主なんだよ!


「はい。ありがとうございます!これで全ての測定が完了しました」


彼の言葉と同時に床に倒れ込む。


「ハァ…ハァ…」


東條さんの言葉に答えることはできず、息を整えるだけで精一杯。

こんなに動けないとは…。
学生時代もそんなに運動が得意だったわけではないけど、これほどまでとは…。


「うーん。結構、動けてないですね~」


うわっ!
辛辣な言葉!?

そんなストレートに言うのはやめてよ!
私の心にその言葉はかなり刺さる
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