実らない恋だとしても… あなたへの想いが溢れそうです


美穂(みほ)、先に朝ごはん食べよう。」
「ハーイ。」

真穂(まほ)は、この時間に妹と朝食をとるようにしている。
忙しいからと後に回すと、食べ忘れる危険があるからだ。朝食抜きはキツイ。

「マーちゃん、今度のお休みはパンケーキの朝ごはんがいいなあ。」

「了解。土曜日のブランチはパンケーキにしよう。」
「わーい。」
「フルーツとクリームいっぱいの甘いの?それともソーセージとかがいい?」

「…両方かな?ダメ?」
「美穂が全部食べられるかなあ?」
「充も喜ぶよ?」

ああ、天使の様に愛らしい妹の微笑み…。
可愛い弟の(みつる)とダブルで喜んで食べている姿はさぞ絵になるだろう。

「わかったよ。土曜のお楽しみね。」

可愛いは無敵だ。つい、年の離れた弟妹を甘やかしてしまう…反省。

小さいおにぎりを頬張っている美穂を横目に、
ササっとチーズトーストを食べた真穂は、弟を起こしに子供部屋へ向かった。

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