君とベビードール
准さんは、上半身裸のまま、
あたしは素肌の上にシーツを巻き付けただけの格好で、
たくさんの言葉を交わした。
准さんの妹さんのこと、
昨日の絶望的な気持ち。
今の幸せ。
これからのこと…。
「…ねぇ。『紅湖』って、珍しい名前だね。」
急にあたしに聞く准さんに、
「…あぁ。はい。」
なんて、気の利いた返事が出来ないあたし。
「はい。って。由来は?ご両親に聞いたことはないの?」
笑いながら、あたしに尋ねる准さん。
えーっと、確か…