君とベビードール
あたしをパイプ椅子に座らせた先生は、
「ちょっと、待っていなさい。」
ドアの向こうに消えてしまった。
少しして、戻ってきた先生の手には、自販機で売っている、パックの牛乳があって。
自分の鞄からシルバーの水筒を取り出した先生。
蓋を開けると、香ばしいコーヒーの香りが小さな部屋を満たした。
机の上に伏せてあった、ベージュのマグカップにコーヒーを半分ほど注いで、残りの半分は牛乳を注いだ。