君とベビードール
「ほら、落ち着いて飲みなさい。」
そのままカップをあたしに手渡してくれた。
お砂糖も入ってないのに、カフェオレは優しい甘さがして、
なんだか、悩みなんて吹っ飛ぶ気がした。
あの時先生は、特にあたしを慰めるでもなく、ずっと隣に居てくれたっけ。
先生の机の上に、最近デビューした、若手の作家のハードカバーの本が置いてあるのに、気がついて、
「うっわっ!先生もこの作家さん好きなんですか?!あたしも大好きで、今まで出た、三冊の中で、この作品が一番好きなんですっ!!」