君とベビードール




周りに、本好きな友だちがいなかったせいもあるし、あたしが大好きな作家さんだったせいもあって、まくし立てるように話す、あたし。




「…あぁ。偶然知ってね。僕も三冊の中では、これが一番好きだよ。」



普段は笑わない先生が、ふんわり笑ってくれた。


先生の授業は、必ず授業の最初に、原稿用紙一枚分の文章を書くことから、始まった。



テーマは、その日によって、先生が決めたり、自分の好きなテーマで良かったりした。



文章は、作文でも、エッセイでも、ショートショートでも、なんでも良くて、



元々、文章を書くことが好きだったあたしには、楽しくて仕方がない時間だった。
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