夢のつづきを君と歌う


「では、わたしはこれで失礼しますね。

これからも頑張ってください」


『ありがとうございます!!』



口を揃えて深々とお辞儀をすると、東さんは楽屋から出て行って、俺たちは顔を見合わせた。


うわ、コイツらすげぇニヤついてるじゃん!


自分のことを棚に上げてそんなことを思う。


──でも無理ねぇよな。

夢だった事務所のマネージャーに褒められたんだもんな!



『よッしゃー!!』



俺たちはガッツポーズを決めて思いっきり叫んだ。

今までになく男たちでふざけ合うと、流石の凛花も抑えきれなかったようで、一緒になって騒いでいた。

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