夢のつづきを君と歌う
新設『軽音部』
次の日──。
学校では自己紹介をしたあと平常の授業が始まった。
午前中の授業が終わり、お昼休みになると、美咲の席に集まって隣りの机や椅子を借りて二人と一緒にお弁当を食べることにした。
ウィルのみんなは隣りのクラスの奏音と凛花のいる教室で食べるみたいだ。
購買でお弁当とパンも売ってるから男子は買い出しに行ってからみたいだけど。
「現国の先生、面白かったね。 古典も一緒かな?」
ウィンナーをパクリと食べた珠々が言うと、おにぎりを口に含みながら美咲が呟いた。
「だと良いよね」
「化学の先生はヒョロヒョロ過ぎたね」
顔はそこまで悪くないけど、めっちゃ細くて真面目が取り柄ですって感じの人だった。
「生徒からイジメられなきゃ良いけど……」
美咲は心配そうにしながら玉子焼きを頬張る。