夢のつづきを君と歌う
家に帰ってくると、私は直ぐにお風呂に入った。
シャワーを浴びている内に、いつの間にか過去のことを思い出していて、水の流れる音が浴室に響く。
サァーー。
「────」
サァァーー。
“ノアに憧れてこの番組に応募しました!”
サァァーー。
“ノアのお陰で視聴率が良くてね。”
キュッ──。
「はぁ……」
ザバァーー。
どうして、こうなっちゃったんだろう。
もっとレッスンをちゃんと受けてたら、こんなことにはならなかったのかな……?
“ノアの大好きって曲を聴いてからだな!”
「……もう一度、歌いたいよ……」
今度はキミの前で──。
奏音。