夢のつづきを君と歌う


「きみに届けよう、僕だけの言葉で。

僕だけの歌で──」



この曲を作る時……。


奏音は誰のためにこの歌を作ったんだろう?

誰に向けてこの歌を歌ったんだろう?



────。



いや……。

私ってば何考えてるんだろう。


どうでもいいでしょ、そんなこと。


可笑しいな……。

胸が、心臓が、不自然に鳴っている。



──それと、胸が痛い…?

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