生徒会室で甘い、秘密の時間
て言うか私....!


正式な場だから生徒会長呼びから会長先輩呼びに戻しちゃってたし。


なにより、なに熱くなってたんだろ....。


「すみま、せっん....」


マイクの前で頭を下げると拍手が起きていた。


タンカを切ったことが恥ずかしくなって身を縮込ませながら舞台袖に戻る。


「宇佐美さん、お疲れ様です。
生徒会長は放送席にいますから、行ってみてください」


舞台袖にいた神山くんが教えてくれて、頭を下げて放送席に向かった。


「失礼します....」


「宇佐美か」


会長先輩の掠れた低い声。


「あれ?陽翔先輩は」


「陽翔はマイク片付けに行ったけど」


「そう、なんですね」


特に言うこともなく沈黙が続く。
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