生徒会室で甘い、秘密の時間
「原稿ほとんど読まなかったな」


「あっ....」


確かにそうだ。


思い付きでスピーチしてた。


「宇佐美もあんなことが言えんだな」


「あ、はは....」


そんな風に言われると恥ずかしさが増す。


「でもこんな俺のスピーチより心に刺さった人が多かっただろうな。

宇佐美にしては上出来」


珍しい....。


これって会長先輩が褒めてくれたってことだよね?


「ありがとうございますっ....」


ホッとしたら涙がまたポロポロ溢れてきた。


「なんで泣くんだよ」


「ふぁ、いや嬉しくてっ....」
< 158 / 289 >

この作品をシェア

pagetop