生徒会室で甘い、秘密の時間
「いいんじゃないの?」


すずにそう言われると成功する気がしてくるから不思議。


「私もそう思うよ」


さやちゃんも微笑む。


「あのスピーチはきちんと思ったことを真摯に伝えてたからきっと色んな人に伝わったんだと思う。

そんなスピーチ出来る人、少ないよ」


「すず....!」


少なくともすずの心には届いてた。


良かった....。


「ちはる」


目の前に現れた男子⎯⎯⎯⎯⎯ 千隼だった。


キスされた日のことを思い出して顔が火照る。


あの日、気まずく別れたちゃったからな。


「あ、千隼!」


「ちょっといいか」


なんだろう。


「い、いいよ」


「じゃあお幸せにっ!」


そんな会話の横からさやちゃんとすずは去っていく。
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