生徒会室で甘い、秘密の時間
ドンっと音がしたと思うと私の体は壁と男子の間に挟まれていた。


これが壁ドンってやつ....。


そう気付くと顔が赤くなる。


男子の腕が私の腕に触れた。


し、至近距離すぎ。


下を向いているからわからないけどきっと私のことを睨んでいるんだろう。


爽やかな香りが男子から漂ってくる。


白くて細い首筋。


男子ってこんなんなんだ....?


「あのっ....」


堪えきれなくなって口を開くと私の話を遮って男子は低い声で言った。


「ここ、部外者立ち入り禁止だから
お前が入っていい場所じゃない」


「....へ?」


そうなの?


あれ、先生生徒会室に入って待ってればいいって言ってたけど....!


まさか、ここそもそも生徒会室じゃなかったり!?
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