ヤキモチ

ボクと君は
はたから見たらトモダチ。


「どったのかな?」

ボクが暗い顔してると
茶化すようにそばにきて
ギュッとしてくれる。


「またリョウくん…女の子みてた…」

プッっと吹き出し笑いをする君。
ボクには重大なことなのに!!


「そんなことでこんな端っこにいたの?」

「そんなこと!!そんなことじゃないもん…」

「やっぱバカだね」

後ろからギュッと抱きついてる君
ツンツンほっぺたもつついてくる。

「僕はさぁーいつも言ってるよね?」

「むぅー分かってるけど…」

「けど?」

「ヤダ。見たらやなの」

「今日はボクちゃんは
ワガママな日なのかな。」


普段はめったに言わないわがまま。
でもさ
ボクと君は…………


「付き合う時言ったよね?
僕の言うことだけ信じてって」


さっきとは違う顔。
リョウくんの真剣な顔。

ほっぺたをギュッとつままれる


「僕は他のコなんて興味無いの
キミが女の子でも男の子でも好きなの!」

「うん。」

「わかった?
もう〜めちゃくちゃ可愛いンだから」


くしゃっと頭を撫でる
そしてまたギュッと抱きしめてくれる


「もう心配しなくていいから
僕はずっとそばにいるからね」

「ボクもリョウくんの事大好き。」

「分かってる。
あ〜今日は出かけようと思ったのに
もうくっついてる事にした!!」

「え!!!リョウくん?」

「イヤなの?」

「…ャじゃない」

「えっ?きこえないー」


耳に指つっこんでワーワー言ってる


「ボクもリョウくんとくっついてる。」


ギューっと大好きな大きな体に抱きつく
リョウくんもギュッとしてくれる。


今までの不安が
スっと無くなって
あったかい気持ちが流れ込んでくる。

なにも気にしなくていい世界
そんな世界あるのかな…






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