ママになっても、極上ドクターから独占愛で迫られています
「みちるは昔と変わらずお洒落で綺麗だよな。肌も髪も艶々だし」

「なんかその台詞おじさんくさい」

「おじさんという年齢になりつつあるからな」

 照れ隠しで素っ気ない態度を取ったが、蒼さんは普通に受け答えする。

 おじさんだなんてとんでもない。自分がどれだけ魅力的な男か自覚していないの?

「この家にあるものはすべて自由に使っていい。カードを渡すから、必要なものはこれで……」

 蒼さんがスラックスのポケットから財布を取り出したので、目を剥いてストップをかけた。

「お世話にはなるけど、お金はもらえないよ!」

 大声を出した私をキョトンとした目で蒼斗が眺めている。ハッと我に返って小さな手を引き、ベッドの上に立ったままの蒼斗を抱き寄せた。

「なんでもないよ。ビックリしたね」

 背中をさすると、お返しとでもいうように蒼斗も私の頭に手を置く。

「ママ、いいこいいこ」

 撫でるというより、髪の表面をこするという仕草が愛らしくて自然と笑顔がこぼれた。

「ありがとう。ママ嬉しい」

 身体を離して笑いかけると、蒼斗はまたベッドの中心へ移動して飽きもせずジャンプを再開した。
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