ママになっても、極上ドクターから独占愛で迫られています
 蒼さんの幸せを考えれば考えるほど、互いに無理を強いて関係を続けることに意味があるのかと疑問を抱かずにはいられない。

「悪い。急すぎるよな。今すぐ返事をしなくていいから」

 蒼さんの気遣いが胸をえぐって痛い。目を瞑って弱々しく首を左右に振った。

「日本とアメリカの遠距離恋愛なんて難しいよ。今ですら仕事が忙しくて会うのが難しいのに」

「それは努力する」

 彼の真摯な態度が余計に胸の痛みを増長させる。

「ごめんなさい。蒼さんの仕事や生活の邪魔をする未来しか、私には見えない」

 喋りながら、込み上げる泣きたい衝動を必死に抑えた。

 これが交際一年目、二年目と、積み上げた信頼関係があれば違う選択があったのかもしれない。

 だけど私たちはまだ一ヶ月半しか時間を共有していない。今後の人生を左右する選択をするにはあまりにも短すぎる付き合いだ。
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