【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜

「俺は菜月に恋してからというもの、急速に馬鹿になっているような気がする」
「えっ、嫌?」
「……くそっ、めちゃくちゃ嬉しいよ!」

 両手で顔を固定され、ぶつけるようにキスされた。

 ――嘘っ、ちょっと!

 慌てて胸を押し戻すと、「ハハッ、嫌じゃないだろ?」と見つめられる。

 優しく細めた彼の瞳には、頬を染めた私の顔が映っていて。

「中華鍋と……夫婦茶碗を買って帰るか。それからすぐに、菜月を抱きたい」

 そんなことを言われたら、私はうるりと涙ぐむしかなくて。

「俺、間違った?」
「もうっ、大正解ですけど!」

 私は彼の首にしがみつき、馬鹿ップル丸出しでキスをした。


 Fin

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