【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜
翌日ニューヨークを出発し、日本の空港に着いたのは水曜日の午後7時半頃だった。
悠と別れた俺はすぐにタクシーに飛び乗りマンションの住所を告げる。
マンションの前でタクシーを降りると、はやる気持ちをおさえつつ菜月に電話をかけた。
時刻は午後9時過ぎ。彼女は妊娠してから早寝するようになったが、この時間ならまだ起きているはずだ。
はたして2回目のコールですぐに電話が繋がった。
「菜月? もう寝てた?」
『ううん、ちょうど今シャワーを浴びたところ』
「体調はどう? 赤ちゃんは元気か?」
『うん、赤ちゃんは元気だよ。今もお腹の中でキックしてる。臣海さんの声を聞いて喜んでるんじゃないかな』
――うわっ、嬉しいことを言ってくれるじゃないか!
菜月の声を聞いただけで長旅の疲れが吹き飛んだ。今すぐにでも抱きしめたい。
会話を続けつつエレベーターホールへと足早に進む。